診療案内

白内障について

白内障は先天性のもの、外傷性のもの、糖尿病やアトピーに合併して起こるもの、ぶどう膜炎に併発するものなど、色々な種類があります。しかし、白内障の中では一般的には加齢によって水晶体が濁る老人性白内障が多い症例に挙げられます。

白内障の治療は、初期のうちは眼薬による進行予防を行います。白内障の手術は年齢、職種などにより、必要とする視力にも違いがありますので、その人が日常生活に不自由を感じたら医師とよく相談をして受けられるのが良いと思います。手術自体は、近年めざましい進歩をとげ、小さな切開で短時間に行える様になっています。摘出された水晶体の後に眼内レンズ(人工レンズ)を挿入して、本来水晶体が持っている強い屈折力を補正する方法がとられることが一般的になっています。

緑内障について

緑内障は、視力を失ってしまう原因となる病気です。視神経が眼圧によって障害され、視野が部分的に見えなくなったり、狭くなったりしてきます。眼圧とは、眼球の内圧のことで10~21mmHgが正常とされ、これが21mmHgより高いと、次第に視神経が障害されてくると考えられていました。

緑内障で視神経が一度障害とされると、元には戻りませんので、目薬や飲み薬、手術などで眼圧をコントロールすることが重要です。しかし、残念なことに緑内障の患者さまの多くは治療を受けていません。人間ドックなどで視神経乳頭陥凹を指摘された人は、なるべく早く眼科で緑内障の精密検査を受けましょう。

ドライアイ(眼球乾燥症)

◆ドライアイ
眼球乾燥症とは、涙の量が減少し、角膜や結膜に障害を起こす病気の総称で、ドライアイともいいます。加齢によるもの、パソコンなどの画面を長時間見つめることによってまばたきの回数が減少した結果起こるもの、アレルギー性結膜炎に伴うものなど、原因はさまざまです。

膠原(こうげん)病のひとつであるシェーグレン症候群(中年女性に多い)、全身の粘膜がおかされるスティーブンス・ジョンソン症候群などの一症状でもあります。

軽度なドライアイでコンタクトレンズを使用している場合は、角膜感染症を起こしやすいので注意が必要です。

定期的な目の検査を受けましょう。原因疾患の治療とともに、人工涙液や角膜保護剤の点眼を行います。

◆ドライアイ(眼球乾燥症)の症状
目が乾く ごろごろする 目がかゆい 目が痛い 目の疲れ

近視・乱視・遠視・老眼

近視は、外からの光が目の中心(網膜黄斑部)で像を結ばず、網膜より前で像を結ぶ状態をいいます。水晶体屈折の増強と眼軸(角膜と網膜の距離)が伸びて長くなることで起こります。

乱視は、光の入る方向で屈折が異なり、どこでも像を結べない状態です。角膜のカーブが方向によって違うために起こります。

遠視は、近くも遠くも網膜に像が結べない状態をいいます。特に近くが見えにくいので目が疲れやすくなります。凸レンズを使うと視力が出ます。

老眼は、遠近を見る時に調節する働きを持つ水晶体が、老化のため調節能力が衰えて生じます。40歳以上の人に起こりやすくなります。

症状に合わせて、視力を矯正したメガネ、コンタクトレンズを使用します。

◆近視・乱視・遠視・老眼の症状
1.近くは見えるが、遠くが見えにくい
2.目の疲れ、字がにじんだりダブって見える
3.遠くも近くも見えにくい(遠視)
4.近くが見えにくい。

小児の近視治療

テレビを見たり本を読んだり、近くのものを見ていると環境に応じて近くが見やすくなるというのが近視です。小学校・中学校と進学するにつれ、勉強時間が長くなることで近視が進行するケースがよく見られます。手術的矯正法もありますが、まだ治療リスクにかかわる問題が懸念されています。

そこで当クリニックでは、近視が進む前に目薬をさして進行を抑制する「低濃度アトロピン点眼治療」(※)を導入いたしました。

これは、シンガポール国立眼科センター(SNEC)の研究に基づいて、当クリニックがお作りする点眼薬、毎晩点眼していただくものです。日本では未承認の新規医薬品となるため、自由診療となりますが、ご希望の方はお申し付けください。

※自由診療となります。
【低濃度アトロピン点眼治療】
  料金:¥1,000~¥1,500
  回数:1日1~2回点眼
  治療期間:2~3年(最初は月1回。半年後からは3ヶ月に1回通院。)

飛蚊症について

飛蚊症の直接の原因は、眼球内の硝子体に混濁が生じることです。この混濁が網膜に影として映り、小さな虫が目の前を飛んでいるように見えます。

混濁を起こす原因はさまざまです。

重大な眼の病気の一症状であることも多いので、早めに眼科を受診することが大切です。また、病的ではない飛蚊症でも、見えるものの数が増えてきたときには再検査をします。

◆飛蚊症の症状
小さな虫が目の前を飛んでいるように、黒いものが見える。白い壁や空などを見たときに、より鮮明に見える。眼球を動かすと、その黒い影も移動する。

麦粒腫(ものもらい、めんぼ、めばちこ)と霰粒腫

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は瞼の脂腺や汗腺が細菌感染によって急性に化膿するもので、瞼の縁近くが赤く腫れて、押さえると痛みがあります。売薬の目薬を使っても2~3日で治らないときは、早めに眼科に診てもらってください。1週間以上にわたって放置すると、周囲に肉芽が出来て、しこりとなりきれいに治りにくくなります。抗生物質の点眼や内服を使っても化膿がおさまらず、膿点がはっきりしてくれば、切開して膿を出した方が早く楽になります。

日常コンタクトレンズを使っている方は、瞼が腫れたり痛かったり、少しでも異常を感じたら、絶対にコンタクトレンズを入れない様にしてください。また、レンズを装脱する時には手をよく洗って不潔にならない様に十分注意してください。

麦粒腫と同じ様に腫れても、押さえて痛みが無く、硬いしこりとなる物に霰粒腫(さんりゅうしゅ)と言うのがあります。これは瞼にあるマイボーム腺という脂腺がつまって、慢性の肉芽性炎症を起こしたものです。治療法は局所麻酔をして、結膜側や場合によっては皮膚側からも切開して、内容物を掻爬(そうは)し摘出します。

網膜炎(症)

網膜炎は、糖尿病や高血圧などの病気にともなって起こる、目の障害です。

糖尿病に合併して起こる、糖尿病性網膜炎は、糖尿病の重い合併症のひとつです。中途失明の原因のひとつに数えられており、網膜内の毛細血管に血管のこぶが現れ、また出血などを起こします。

高血圧症にともなって起こる、高血圧性網膜炎は、血圧の上昇によって細動脈が狭くなり、次第に硬化して高血圧眼底になります。そのまま血圧上昇が続いて循環が障害されると、出血や血管の浮腫による硬性白斑、血管の閉塞による軟性白斑が発生します。さらには網膜剥離を起こし、失明することもあります。

いずれも、原因となっている疾患の治療を優先して行います。

◆網膜炎(症)の症状
視力の低下

結膜炎

結膜に炎症を起こす病気の総称を結膜炎といいます。目に異常を感じたら眼科を受診し、原因を明らかにして必要な治療を受けることが大切です。

予防するには、目を触る前後に手を流水で洗う、プールなどに入った後はきれいな水でよく洗眼するなどの注意が必要です。原因に合わせた目薬を使用して治療します。

◆結膜炎の症状
充血 目やに 涙が出る まぶしく感じる まぶたのはれ 目のかゆみ 異物感

お子さまの斜視・弱視

子どもの視機能は、身体が成長するのと同じように育っていくものです。弱視は、強い遠視や乱視によって視力が育たないことを指します。斜視も視力の成長を妨げてしまうため、適した治療が必要となります。斜視は、目を動かす筋肉や神経の異常、ほかの病気によるものなど、さまざまな原因が考えられます。

斜視や弱視は、専用のメガネをつけて治療をおこないます。医師や視能訓練士がフォローしながら、視力矯正のサポートをいたします。

小学校高学年になると、治療成果が出にくいといわれています。学校の健康診断で指摘を受けたら詳しい検査をおこないますので、一度ご来院ください。お子さまが検査を嫌がってしまったことから、健康診断で見逃されるケースもあります。下記のような症状があれば、受診をおすすめします。

斜視
・両目または片目が内外、上下に向いていることがある
・ときどき目の揺れがある

弱視
・テレビを見るときにいつも近づきすぎている
・目を細めていることが多い
・よく物にぶつかる